2011年8月30日火曜日

りんごりんご

今日から作業開始です。そしてまた来週までおあずけですが・・・。

ふたりが文字色を変えたり書体を変えたりしているので、
私もカラーな書き込みをしようと思いましたがなぜか反映してくれませんでした。いつも通り黒文字で失礼します(笑)

りんごの実はあらかた形になりました。前回の板パーツを銀ロウでくっつけ、立体になっています。
このままいけば、全部で12個出来上がります。




そして今日の作業、マルカン付け。茶色く泥が被っているように見えるのは、とのこ(木の粉)です。水で溶いて、断熱材としてロウ付け部分に塗りました。

マルカンが付けばあとは皮を量産するだけ!
しかし、キャストで純銅を扱っているところがなかなか見つからず焦っております。最悪ひとつひとつ作りますけれども・・・。


藝術祭もせまっているし、てんてこ舞いです。
日曜日のフリマはもしかしたら見てるだけになるかもしれないなあ(笑)

2011年8月28日日曜日

藝祭と加飾一歩前

こんにちは。昼更新久々(はじめて?)です。

さて、東京藝術大学では9月2日(金)〜4日(日)まで大学の芸術祭があります。
作品の展示はもちろんですが、毎年恒例の神輿は圧巻です。模擬店やらフリーマーケットも充実しています。お酒もやたら飲めるしねw
どうぞご贔屓に。
私は総合工房棟の5Fで「うるし4年展」に出品しています。
それと日曜日に絵画棟前ら辺でフリマを出しています。ここのそぼろ〜メンツと、工芸と油画科の人たちと一緒です。藝祭まであとちょっと。楽しみだなぁ〜^^


と。展示に向けてももちろん制作は進めています。
そろそろ加飾に入ります。
加飾とは蒔絵や螺鈿、卵殻や箔貼りといった表面処理のことです。
色や模様がつくので一番の楽しみでもあり、重要なとこですね。加減もまたありますが。
今はさらっとこんな感じ。



目が補修中なので逆パンダみたいw 色漆の上に箔をぼやかして貼っています。
まだマスキングテープで貼る位置を考え中。
あとはこれ。
銅板を切り抜き、その上に漆を焼き付け(家のオーブンでできるんですよ。)、その後高く盛り上げてから色を塗っています。
変な形をしています 笑  これは鶏のトサカや尾羽やら角だったりと動物の一部です。普通のもありますが。
これらはちょっとだけ加飾してペンダントトップにするつもり・・できれば。
展示ももうすぐですね・・!あせるあせる!

ではまた。

2011年8月25日木曜日

あいかわらず

あいかわらずベランダで作業です。音が出る作業は一段落しまして、写真は色を付けるために陽に当てているところ。人工的に緑青(銅の錆)を発生させようとしています。ちなみに緑青は毒ではありませんので安心してください。昔は猛毒だと思われていたようですが・・・
緑青は銅が空気と水分に触れて出来ます。銅像がよく緑や青っぽくなっているのがそれです。
自然に出る緑青のもつ時間の重みはとても素敵なのですが、自然発生を待つわけにもいかないので薬品と熱で反応させて人為的に発生させます。作品を陽に当ててあたため、水に溶いた薬品を塗り、乾いたらまた塗り、たまに水拭きし、また塗り・・・短くても半日はこの作業をします。長い人は気に入るまで何日でもやります。経験が浅いので狙った色がすぐに出ません。しかも長く続けたからといってでるわけでもなく。
緑青以外にも着色方法はいろいろあります。日本酒に焼けた鉄を入れて1年くらい寝かせた液体を焼き付けたり、六一○ハップのお風呂につけたり。

そういえば金属に自分で色を付けられるなんて、大学入る前は思いもしなかった。



追記。
金沢市民芸術村http://www.artvillage.gr.jp/にて、東京芸術大学と金沢美術工芸大学による鋳金交流展が開かれます。総勢21名による鋳物作品展です。
日時:8月30日~9月6日、10時~18時(30日は17時からレセプションパーティーを行います)
石川県、金沢市近辺へ行かれる方、ぜひお立ち寄りくださいませ。広い原っぱがあって、開放的で素敵なところです。
これから夜行バスで金沢向かいますー(今は28日22時)

2011年8月17日水曜日

8月ですし


先週の話になりますが、15人?ほどで式根島というところに遊びに行きました。

海がとても綺麗で、泳いでる魚も色とりどり。
住民は600人ほどだという小さな島ですが、2泊3日、楽しかったです。


自分ではなかなか日焼けした気でいたのですが、帰ってきてから会う人には特に何も言われなかったので、思ったより日焼け止めが効いたのかもしれません(笑) いいもの沢山見られたので、これからの制作に取り入れていきたいです。

今週は作業時間が取れなさそうなので、来週からまたアトリエに引きこもりますー。














2011年8月14日日曜日

キリン制作過程


 こんばんわ。今日は展示DMにも使用している「giraffe」の制作過程をご説明したいと思います。
最近質問で、「乾漆ってなに?」「中身は何で出来ているの?」という質問をよくされます。
細かいことは話しません。先生から教わったことを私なんぞが軽々しくネットやらで話していいものなのか抵抗があります。・・いいのかな?でも画像付きの方がわかりやすいし。
ちょっこし長くなりますが、興味のある方はお付き合い願います。 


 さて、まず粘土や発砲などでつくりたいものの造形をします。今回は水粘土。
 原型ができたら石膏取りをして、型を割って粘土を取り出します。


次に石膏型それぞれに漆に地を混ぜたものを塗り、麻布を貼り、という行為を何度か繰り返し、また型(正確には漆の部分)を接着させます。これは前回のに載ってる写真のところですね。

後に水につけて(糊の離型剤を溶かすため)げんのうで石膏を叩き割ると中身が出てきます。これを脱乾といいます。

出てきた胎の厚みはわずか5ミリほど・・!めっちゃくちゃ軽いんです!(石膏は使ってないけど)奈良時代の人はすでに考案してやってたのかと思うと本当にすごい。木や石や金属だと重いしね。

で、接合部分はしっかりと布や和紙で補強。そして更に地や砥の粉を混ぜた漆で表面を綺麗にしていきます。

                            




この段階の表情が好きな人はここで終わらせたりもします。

この感じも捨てがたい・・!が、更に進みます。






 だんだんキリンらしくなってきました。いつの間にか角と耳とベロと下あごがついています。

で、このあとは一番のお楽しみの表面装飾☆
ここで初めて艶のある漆をぬったり、粉を蒔いたり、薄貝を貼ったりします。

机の上はめっちゃくちゃ〜



 そんなこんなを繰り返し、やっとこさ完成! 漆は表面装飾こそきらびやかだったりしますが、下地の地味な作業が長いんです。また一度塗ったら乾くのに最低でも3時間。乾かない時は一日待ちぼうけを喰らうこともあります。湿度と温度の管理も季節によってマメにしなくてはいけません。手がかかる子ほどかわいいって云うけど。笑


あとDM完成しました。

しかしミスった・・!時間記載すんの忘れた・・;;
11:00〜19:00までです。最終日は17:00まで。
よろしくお願いします。










2011年8月12日金曜日

夏休みなので

学校が開いていないので自宅で作業中。金属を叩くなど、音が出る作業の時はベランダに出ます。マンションなので室内だと上下左右、ななめまで音が響き渡ります。なのでベランダ。

私たちの通う大学では、工芸科は2年生の後半に6つの専攻に分かれます。彫金・鋳金・鍛金・陶芸・漆芸・染織・・・・必ずこのうちどれか一つを選び、卒業までその専門技術を学びます。

ご近所さんを気にしつつカンカン叩いていると、なんで静かに作業できる専攻選ばなかったんだろーなんて思いますが、なんで鋳金選んじゃったんだろーとは不思議と思わないのです。なんでだろう?

2011年8月6日土曜日

ウサギと林檎

こんばんは。今回は携帯から書き込んでいます。添付画像など、問題なく反映してくれると良いのですが…。


省胎七宝はひと段落しましたので、現在はイヤリングを制作しています。真鍮(しんちゅう)という金属と銅で作る『うさぎりんごのいやりんぐ』です。
画像は、真鍮の板からパーツを切り出し曲げた状態の、実です。真鍮の黄色い色をそのまま実の部分に使います。ギラギラしない優しい黄色ですよ。
皮は、緋銅(ひどう)という着色技術を使います。しかし皮を作るのはもう少し先になりそうです。


なぜ急に携帯から書き込んでいるのかというと、デジカメを忘れて携帯で撮るほかなかったからです…。次回は、鮮明な画像を添付すべく頑張ります!(笑

2011年8月5日金曜日

タイトルが思いつかない。


こんばんわ。また更新ちょっと遅れました・・;;
本日は斜体でお送りいたします。

長かったけどとってもためになった集中講義が終わり、やっと昨日より夏休みという感じになりました。
が、勉強しなきゃいけないことやレポート提出が15コもあったり、卒制と展示の制作がつめつめだったりなど、なんだか学校があったときより睡眠時間が大幅に無い気がします・・。なんでだっ!笑

とにかくDMがやっと見れるようなのがいくつか仕上がってきました。これを今週の土曜日にみんなに見てもらって、正式に仕上げてから入稿します。ちょっとどきどきです。イラレはまだ全然慣れません。ちゃんと勉強しなきゃな・・。


今週は展示用作品の石膏取りをします。部屋の中石膏型まみれです・・。
間に合うか?間に合わせなきゃ。
なんだかひとりごとばっかし文章ですみません。頭おかしくなってきたのでまた今度。



2011年8月1日月曜日

韓国の鋳造工房見学

前回韓国旅行の話を書けなかったのと鋳型の話つながりで、韓国で見た鋳型の話を書きます。
前に挙げた鋳型の材料は土、石膏、紙でしたが、今回は石で作る鋳型を紹介します。

多紐細紋鏡という銅鏡を作る工程を見せて頂きました。材料は普通の彫刻刀でさくさく彫れるくらいに柔らかい石。コンパス状の道具で模様をつけていきます。彫る、というよりひっかくような感じです。


ひょいひょいといとも簡単そうに模様をつけていきます。でも失敗すると最初から。




この銅鏡の大きさは直径21センチ。その中にみっちり模様が刻まれます。

そして鋳造されたものがこちら。

頂いた資料がすべて韓国語で読めず、ちゃんとした説明が出来ませんが、人の技の精緻さだけでも伝われば。