こんばんわ。今日は展示DMにも使用している「giraffe」の制作過程をご説明したいと思います。
最近質問で、「乾漆ってなに?」「中身は何で出来ているの?」という質問をよくされます。
細かいことは話しません。先生から教わったことを私なんぞが軽々しくネットやらで話していいものなのか抵抗があります。・・いいのかな?でも画像付きの方がわかりやすいし。
ちょっこし長くなりますが、興味のある方はお付き合い願います。
さて、まず粘土や発砲などでつくりたいものの造形をします。今回は水粘土。
原型ができたら石膏取りをして、型を割って粘土を取り出します。
後に水につけて(糊の離型剤を溶かすため)げんのうで石膏を叩き割ると中身が出てきます。これを脱乾といいます。
出てきた胎の厚みはわずか5ミリほど・・!めっちゃくちゃ軽いんです!(石膏は使ってないけど)奈良時代の人はすでに考案してやってたのかと思うと本当にすごい。木や石や金属だと重いしね。
で、接合部分はしっかりと布や和紙で補強。そして更に地や砥の粉を混ぜた漆で表面を綺麗にしていきます。
この段階の表情が好きな人はここで終わらせたりもします。
この感じも捨てがたい・・!が、更に進みます。
だんだんキリンらしくなってきました。いつの間にか角と耳とベロと下あごがついています。
で、このあとは一番のお楽しみの表面装飾☆
ここで初めて艶のある漆をぬったり、粉を蒔いたり、薄貝を貼ったりします。
机の上はめっちゃくちゃ〜
そんなこんなを繰り返し、やっとこさ完成! 漆は表面装飾こそきらびやかだったりしますが、下地の地味な作業が長いんです。また一度塗ったら乾くのに最低でも3時間。乾かない時は一日待ちぼうけを喰らうこともあります。湿度と温度の管理も季節によってマメにしなくてはいけません。手がかかる子ほどかわいいって云うけど。笑
あとDM完成しました。
しかしミスった・・!時間記載すんの忘れた・・;;
11:00〜19:00までです。最終日は17:00まで。
よろしくお願いします。

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