ガラスの塊を小さい粒に粉砕したものが、「釉薬」(ゆうやく)といって、絵画の絵の具のように作品に色をつける材料となるのですが、この釉薬をのせていく作業を「差す」(さす)、または施釉(せゆう)と言います。一番差しは、一回目の釉薬をのせる作業ですね。
この作品は、銀線の高さが通常の平面作品よりかなり高いので、釉薬を差す回数も必然的に多くなります。平面では三番差しまで行うことが多いのですが、私の場合は四番か五番まで差す予定です。何度も施釉を重ねるのは、一度にたくさん釉薬を盛ると、気泡が入って表面にぷつぷつと穴が開いてしまうからなんです。
どうしても避けられない現象ですが、できるだけ気泡は少なく仕上げたいです。見え方が大分変わりますからね・・・。
赤っぽくみえる部分は、まだ釉薬がのっていない為銅板の色が見えています。
こちらは全体的に青っぽく仕上げようと思っているので、一番最初の下地として、薄い青や緑の釉薬を差しました。
釉薬は、竹を割いて削り出す、「ホセ」という道具を使って施釉しているのですが、こいつで細かい模様を差そうと思うとなかなかうまく入らず、竹串や爪楊枝などあらゆる細いものを使って隙間を埋めています。
次は、一番焼きが上がった様子と、二番差し・三番差しをお見せできるといいなーと思っております。頑張ります。
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